アサクラメガネにおける“見える感動”秘話
1・わたくしの目でも、まだ、天声人語が読めるんだ・・・。
2・「曲がった腰もしゃんと伸び」
3・「たかがルーペ・されどルーペ」
4・単眼鏡で値札が読める!
5・お父ちゃんのチャンピオンベルト
6・視野にあわせた拡大読書器の使用法で笑顔が戻った
7・このメガネは手品ですか?
8・私の目で、こんなに沢山のものが見える・・・
9・春が嫌いだった。まぶしい季節のおとすれだから。でも。。。
1・わたくしの目でも、まだ、天声人語が読めるんだ・・・。
50歳代の女性。ロービジョンルームにお越しいただいた当初は「見えないのは判っているから
大きな文字が少しでも見えるようになればいいの」とおっしゃっていました。
視力のデーターからすると、8倍くらいのエイドを使えば細かい文字も見えそうです。
まずスタンド型ルーペを覗き込んでいただき、見える文字を声に出して読んでいただきました。
かなりいいスピードですらすらとお読みいただけました。
・・・でも、途中まできたらぴたっと声がやみます。
読んでいる文字が何の活字か気づかれたのです。
そして・・・「私の目でもまだ、天声人語が読めるんだ」・・・。
2・「曲がった腰もしゃんと伸び」
70歳代の女性。娘さんの腕をつかみ、歩行介助を受けてうつむきながら来所されました。
「何とか母親が一人で歩けるようにして欲しい・・・」お嬢様の訴えです。
メガネによる矯正は不能で、単眼鏡もうまく使えず、どうしたものか困っておりましたが、
ロービジョントライアルではルーチンに行っている遮光眼鏡をテストし、四谷の街を少し
歩いていただく ことにしました。
すると・・・行く時はお嬢様の腕をしがみつくように歩いていたお母様が、
帰ってくる時には「背筋もちゃんと伸び、“大また”」で歩いていらっしゃいます。
これには検者である私もお嬢様もびっくり。
それまで口数がすくなかったお母様が嬉しそうにおっしゃいます。
「今までまぶしかったから、顔を上げられなかった。」「だから歩くのが怖かった。」
「でも遮光眼鏡を掛けるとまぶしくないから顔を上げられるから歩けるし、
道路の段差もわかりやすくなるので、自信を持って歩けるの(^^)!」
3・「たかがルーペ、されどルーペ」
63歳男性、網膜色素変性症で視力:右(0.3)・左(0.15)、
視野:右:中心5度求心視野障害、左下方残存。
上記のお客様が、眼科様より紹介で朝倉ロービジョンルームにお越しいただきました。
「コイル社の+12D(4倍)ルーペと据え置き型拡大読書器をご使用しているが、使い勝手が悪い!」
とのことで、もっと良く見えるエイドをご希望されています。
しかし、視力的にはお使いの拡大鏡や拡大読書器でご覧に頂けそうなため、
いつもお使いになっている使い方で新聞をご覧頂きました。
すると、拡大鏡は新聞に近づけるようにして目から離してご覧になり、
拡大読書器も拡大率を低目にして、一生懸命文字を追ってご覧になっていました。
そこで「視野を広くとるため」&「コイル社の拡大鏡の特徴としては目に近づけた方が歪みが
少ないこと」から
目に拡大鏡をつけるようにして使った方が見やすいことを説明いたしました。
また、拡大読書器も視線を固定して文字を流し込む方法をご説明したところ、
「これなら疲れないで見えるじゃないか!」と喜んでいただきました。
そして「たかが拡大鏡と思っていたけれど、本当は適切な使い方ってあるんですね・・・」と
笑顔でポツリ!
結果的には今までお使いのエイドで充分でしたが、とても喜んでいただきました。
・・・そう、お客様の笑顔が、私たちの誇りです!
4・「単眼鏡で値札が読める!」
50歳代の女性。「買い物に行った時に、値札が見えない」ことを改善目的として来所されました。
拡大鏡を試すと、20Dの拡大鏡で0.4logMARの文字サイズが毎分150文字程度で読めます。
でも、「拡大鏡は使いたくない」「品定めを拡大鏡を使って行っているみたいで嫌だ!」と拒否されて
しまいました。
近づかないで値段が見える補助具・・・次に単眼鏡を試してみました。
目標物に方向をうまく合わせるテクニックを説明した後、実際に当社のルーペ等の値札を
見ていただきました。
使ったのはナイツ社製の4倍ポケビュー。手のひらで包むことが出来る大きさです。
すると・・・「これなら見えるし近づかないで済むから自然でいいわ!」
「主婦にとっては買い物は1日の仲でとても大切な時間。でも、今まではそれがストレスだった。」
「でも・・これを使えばそんなに買い物も恥ずかしくない!!」
5・「お父ちゃんのチャンピオンベルト」
まぶしくて顔を上げられない。だからいつも、外出はお父ちゃんと一緒。
お父ちゃんのベルトにしっかり掴まっていれば、歩くのも安心!
そんなベルトを「お父ちゃんのチャンピオンベルト」って呼んでいるんですよ。
そういっていた50歳代の女性は、遮光眼鏡に出会って一人で歩けるようになりました。
・・・これなら「まぶしくない」「見やすい!」とても喜んでいただきました。
でも、お帰りのなる時には顔をしっかりと上げているのに、ベルトに掴まっています。
・・・ちょっと照れくさそうに・・・「おとうちゃんのベルトに掴まっていると安心なの・・・。」
6・「視野にあわせた拡大読書器の使い方を知ったら、笑顔が戻った!」
ある病院でのこと。黄斑部変性症で両眼0.01のご高齢のご婦人。病院に来るときはいつも暗い顔で
診察の時もうつむいて話をされていました。
ロービジョン外来でも、「以前はルーペを使えば見えたのに、今は何も見えない。」とつぶやくだけ。
色々な問診と検査のあとで、拡大読書器を試してみました。
感度が比較的よさそうな下方部の視野を使うために、モニターよりも少し顔が上になるように
椅子をセットし、文字流し込み法で見ていただくと、「新聞が見えた!!」と大喜び!
「今まで手紙を自分で読めなかったのがストレスだったの。人に見せたくない物だってあるでしょ!」
「これならば自分で手紙だってなんだって読めるわ!」
・・・Drが書いたカルテには、次のような言葉がありました。「今日は万遍の笑顔で受診!!」
7・このメガネは手品ですか?
ある病院でのこと。70代の糖尿病網膜症の女性。少しでも見えるようになるメガネを希望されて
いました。しかし、屈折異常はありません。そこで、糖尿病網膜症の方に良い成績があった
遮光眼鏡(医療用サングラス)をまぶしさをとりコントラストを向上させる目的で装用していただき
ました。
すると・・・「これは見やすい!」とのこと。結果「度なし」遮光眼鏡のメガネを作製いただきました。
数ヵ月後の定期健診のとき、この方が他の患者さんと話をされています。
私の方を指差して、「あの人に頼むと、とっても良いメガネを作ってくれるわよ!」と
嬉しい言葉をおっしゃっていただいています。
そして私のほうにおこしいただき一言。「結局私の目は、近視だったの?乱視だったの?」と。
私は「いいえ、近視でも乱視でもありませんよ。このメガネには度は入れずに、遮光眼鏡として
作りました。」とお応えすると、
「このメガネはじゃあ、手品なの?」「だって度が入っていないのに、とても良く見えるようになる!!」
8・私の目で、こんなに沢山のものが見える・・・
45歳黄斑部変性症の方。
お母様とお姉さまと一緒にロービジョンルームにご来所されました。
現状の見え方や「見る」ことの希望等をお聞きした後、
ファーストトライアルのルーペを試すと、じっと新聞に見入っています。
「どうですか、見えますか?」とお尋ねすると、
「はい、見えます。ちゃんと新聞が読めます。」
次に書く作業を考えてマルチレンズを試すと、「これなら書ける!」・・。
その後泣き出されてしまいました。そして「ごめんなさい。ごめんなさい」と・・。
「もう見えることなんて絶対ないと思っていたから嬉しくて・・」
後ろにいたお母様もお姉さまも目が真っ赤です。
「大丈夫。見えますよ。新聞が読めたのだから、もっと色々なものも見えますよ!」
「今度は使い勝手がよくなるものを選んでみましょう。」とルーペの色々な種類や
拡大読書器などをお見せすると、また目からは大きな涙。
「私の目で、こんなに沢山のものをみることができるなんて・・・!」
9・春が嫌いだった。まぶしい季節のおとづれだから・・・でも。。。
“春が嫌いだった。まぶしい季節がやってくるから。”
“桜も嫌いだ。自分には桜の花弁と空がまぶしくてよく区別がつかない”
昨日のロービジョン外来で相談にあったった方の言葉でした。
でも、医療用遮光眼鏡を試したら、CCP400FLカラーをかけたとき、
“これは見やすいじゃないか!!”
“雲と空の境界だってわかるようになる!”
そういって雰囲気が一変しました。
そして一言・・・“これで春が好きになるかもしれない・・・”。
・・・ここで紹介した内容は、すべてノンフィクションで実際に筆者が経験したときの状況を
お伝えしています。
お客様だけでなく、私達も沢山の勇気と進んでいく力を頂きます。
そんなお客様から頂いた“力”を、もっと多くの方と共有したい。
視覚障害の方も一般のかたも・・。そんな気持ちを込めて、文字を綴りました。
・・・お帰りになる時の笑顔が、私達朝倉メガネスタッフの誇り・・・です。